ゴリ薬の雑学blog

読んでいただいた方に少しでもご利益がありますように(^^)

薬剤師って何しているの??

初めまして、ゴリ薬です。

薬剤師歴10年、一都一道四県で働いた経験をもとにブログの読者の健康に寄与できたらと思い始めました。

 

最初のテーマは「薬剤師って何しているの??」です。

普段薬局薬店に行って薬剤師に会う機会があると思いますが、実際何しているのかわからないって声がたくさん聞こえていきます。

このブログを読んでいただいている方の中でも薬剤師が何をしているのかすべてわかるって方は少ないかと思います。

そこで、わかりやすく説明できたらと思っています。

 

それではいってみましょ~!

 

薬剤師が働いている場所は多岐にわたります。

一般の方がパッと思い浮かぶのは病院、薬局、薬店(ドラックストア)ではないでしょうか??正解です。

ほかにあまり知られていないのが、国際線を有する空港の検疫官や保健所の職員、麻薬取締官などの中にも薬剤師国家試験を持ち働いていらっしゃる方が大勢います。

それらをすべて紹介すると時間がかかるので、今回は「薬局薬剤師」に焦点を合わせてお話させていただきたいと思います。

 

薬局薬剤師って何しているの?

 

結論から申し上げますと以下の3点に収束するかと思います。

1.医薬品の調製

2.監査

3.服薬指導 (お薬の説明)

 

まず、薬局は医師からもらった処方箋と医薬品を交換する場所ですが、その医薬品を準備するのが「医薬品の調製」です。

医薬品の調製とはどんなことをするのか??

それは、処方箋通りにお薬を集め、シロップや粉・軟膏を混合し、時には一包化(服用時期が同じ薬や1回に何種類かの錠剤を服用する場合などに、それらをまとめて1袋にすることです。粉と錠剤を一度に服用する際にも効果的です。)をすることによって患者様のお薬を準備することです。

調剤補助員によるお薬シートを集める行為(ピッキング)や全自動錠剤分包機による一包化の作成、全自動水剤分注機による水剤の調製などがこれに当たります。

軟膏や粉、シロップなど数ではなく量を測り混合するものに関しては薬剤師の管理のもと行われています。

 

次に揃えられたお薬が間違っていないか、この量の薬を服用していいかを判断するのが「監査」となります。

この行為は薬剤師のみに許された行為であり、薬学的知識が一番求められるところになります。

監査で確認される点は、

  • 処方箋通りに医薬品が用意されているか
  • 処方箋に記載された量を服用して問題ないか、この量が適正量なのか
  • 飲む時期はあっているか
  • 疾患と薬の適応症が異なっていないか
  • 一包化や混合した医薬品に異物が混入していないか   です。

これらの確認をしている際に不明な点が出てきた場合、例えば、一日で3錠飲む薬を4回に分けて服用するように、との記載があった場合には疑義照会を行います。

疑義照会って聞きなれない言葉ですが、薬剤師の業務の中では大事なもののひとつです。

疑義照会とは、薬剤師法第24条で次のように定められています。

「薬剤師は、処方せん中に疑わしい点があるときは、その処方せんを交付した医師、歯科医師又は獣医師に問い合わせて、その疑わしい点を確かめた後でなければ、これによって調剤してはならない。」

難しく書いてありますが、簡単に言えば、「疑問を持ったままお薬を用意して患者様に渡さないように!」ってことです。

皆様も薬の専門家である薬剤師が疑問を持ったまま薬を準備して渡されても困りますよね??それを防ぐために疑問を解消しなさいと法律で決まっています。

 

これらの段階を経て準備されたお薬をお渡しするのが「服薬指導」になります。

指導ってついているとなんか偉そうなイメージになってしまいますので服薬情報提供という方もいます。

服薬情報提供では患者様の状態を聞かせてもらい処方薬を服用しても問題ないか確認します。問題なければ薬の飲み方を説明していきます。

たまに、お薬手帳に記載されている薬と同じものが処方されて倍量になってしまった、医師には話していないある病気を治療しているがその最中に飲んではいけない薬が処方されてしまっていた、ということもあるのでその時も疑義照会を行います。

なので、お薬手帳を含め患者様から得られる情報はとても貴重なものになりますので、お時間のゆする限りお話をしていただけると私たち薬剤師は嬉しいし助かります。

また、「お薬がたくさん家に残っていていらない」、「もう症状が出ていないからいつも出ているこの薬いらない」ってことがあったら疑義照会することによって薬を削除することもできるので、いつでも伝えてください。

患者様も中には「仕事の邪魔をしてはいけないから詳しいことを聞けない」と思っている方もいるのですが、使い方をはじめ疑問に思ったことを解消しより良い薬物治療をしてもらうのが私たち薬剤師の仕事になるので自宅からでもいいので最寄りの薬局、かかりつけ薬局に相談するようにしましょう。

 

以上、簡単でしたが「薬剤師のお仕事」について書いてみましたが、いかがだったでしょうか?

また、今回のブログがあなたにとって意味がありましたら、いいね お願いします。

ありがとうございました。